子供が「えーと、うーんとね…」と、一生懸命に考えながら話をしようとしている時、「分かった、分かった、後で聞くから」とか、「~したいんでしょ」「~なんだよね」などと遮ってしまうことはありませんか。

幼い子が、自分の言いたいことをスラスラと、しかも親が期待するような言葉で話せるはずはありません。少々じれったくても、じっくりと話を聴いてやることは、子供の言葉の力を伸ばすことに繋がります。

近頃、テレビやスマホを子守り代わりにしている親も少なくないようですが、それではコミュニケーションの訓練にはなりません。子供がテレビを見るときは、親も一緒に見て言葉を交わす。ましてや、スマホのアプリなどに頼らず、親子が面と向かっておしゃべりする時間を増やすことが大切ではないでしょうか。

もとより、夫婦の会話が少なければ家族全体の会話量も減ってしまいます。まずは夫婦から、そして親子ともども、言葉を通じて心を通わすことを意識したいものです。